スタイリスト、福田麻琴さんがセラピアンを選ぶ理由

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日本に本格上陸する以前からセラピアンに注目し、名だたるファッション誌でコーディネートのアクセントとしてきた人気スタイリスト、福田麻琴さん。曰く、女性も大人になればカワイイだけじゃ食指が動かなくなるのだそう。ホットなトレンドとモノの価値を熟知する彼女が同ブランドのアイコンモデル、「オードリーバッグ」に惹かれた理由もそこにあるという。レディースファッションのカリスマに、進化を続ける不朽の名作の魅力をお伺いした。

1988年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森 美幸氏に師事。2003年独立、2009年にフランスへ留学。帰国後はパリと東京を行き来しながら、女性誌を中心に広告やCM、タレントのスタイリングなど幅広く活躍中。

1988年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森 美幸氏に師事。2003年独立、2009年にフランスへ留学。帰国後はパリと東京を行き来しながら、女性誌を中心に広告やCM、タレントのスタイリングなど幅広く活躍中。

──セラピアンは以前からよくご存知でしたでしょうか?

「はい。私が担当する女性誌のスタイリングで何度も使わせていただいています。バッグで3〜4万円というのは一般的にリーズナブルではないかと思います。セラピアンは作りの良さや滲み出る品があって、コーディネートに添えるだけで俄然決まるんですよ」

──どんなコーディネートに合わせたんでしょうか?

「順当に大人っぽいワンピースにはもちろんのこと、ボーダートップスにジーンズといったようなカジュアルスタイルのハズシにも使いました。どんな着こなしにもマッチしてくれるので借りておくと必ず役立つ、スタイリストには頼もしい限りのバッグですね」

──スタイリングで使ったのは今回チョイスなさった「オードリーバッグ」でしたか?

「いや、色がコンビで金具が付いていたような……。(カタログを眺めて)あ、この『メイリーン』でした。ビビッドな配色も可愛くて、いいアクセントになった記憶があります」

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──そんな中で今回、「オードリーバッグ」を選ばれたのはなぜですか?

「映画も好きで、『おしゃれ泥棒』を観ていたので。オードリー・ヘップバーンが持っていたという背景に憧れない女性はいませんよ。永遠のファッションアイコンですからね」

──職業柄、膨大なファッションアイテムに触れる福田さんがご自分で購入するバッグの条件をお教えください。

「デザインや機能性は当然ですが、高額になればモノにまつわるエピソードとか、ブランドへの愛着といったストーリーも欠かせませんね。これらのウンチクは男性の十八番と思われがちですが、女性も大人になるとカワイイだけじゃ手を出しづらくなってくるものです。そんな中セラピアンは多感な街ミラノで培った歴史や、前述のオードリー・ヘップバーンの物語、何より作り手の温もりが感じられる。メンテナンスを繰り返してでも一生持ちたいと思える要素が全部詰まっています」

──今回は2サイズの「オードリーバッグ」を携えていただきました。どんなイメージでコーディネートなさいましたか?

「大きな方はデイリーユース。中にポケットがちゃんとあって収納力も高いので、仕事にも使いやすそうです。小さい方は、パーティ用かな。荷物をしまうというより、“魅せるバッグ”といったところでしょうか。着物や浴衣にも合いそうな気がします」

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──作りや機能面で魅力的だった部分はありますか?

「例えば、当時のモデルには無かったショルダーストラップが付いたのもカジュアルスタイルに合わせやすくなった大きな所以でしょう。おそらくこのご時世、かつての貴婦人のように行く先に応じて毎度バッグを変えたりはしないと思うんですね。だから、ストラップを外せばきちんとしたディナーにも持てるし、付ければ街歩きにも使えるようになったアップデートはとっても重宝します。しかも心憎いのが、ストラップを着脱するための金具がハンドルの真後ろに施されていている点。つまり、ハンドバッグとして携える際は正面から見たらこれが見事に隠れるんですよ。無駄な装飾を表に出さない配慮は、まさにエレガントの一言です」

──今日のコーディネートのポイントをお教えください。

「これまでは夏といったらビビッドなネオンカラーが注目されていたのですが、今年はいち早くシックな秋色がトレンドのキーワードとなっています。加えて映画のオードリーがイメージにあったので、きちんとしたワンピーススタイルとボルドーのバッグで大人っぽく決めてみました。でもきっと実際に使うなら、ラフなデニムスタイルに合わせることが多くなるんでしょうね。そんな幅広い汎用性こそ、『オードリーバッグ』の真骨頂と言えるでしょう」

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“永遠の妖精”オードリー・ヘップバーンが映画『おしゃれ泥棒』で携えた「オードリーバッグ」。“母親が女に戻れるバッグ”とは福田さんの弁。

Sサイズ[W1717×H12×D6cm]11万1000円(税別)、Lサイズ[W27.5×H20×D12cm]20万2000円(税別)

原稿=瀧川修平 Text/Shuhei Takigawa
写真=多田 悟   Photograph/Satoru Tada